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高品質のイタリア製レーザー加工PCD工具

MICTU srl社は、イタリア北部の町、クエーロ・ヴァスにあります。 1986年にアントネッロ・コラボによって設立されたMICTUは、現在14人の従業員を擁しています。 主な事業分野は、眼鏡産業、歯科産業、航空宇宙産業、自動車産業です。 MICTUは工具製造に関して広範な知識を持ち、多様な製造技術に対応していましたが、EWAG社のLASER LINE PRECISIONという機械が導入された2018年、さらにレーザー技術がそれに加わりました

工具の製造

多結晶ダイヤモンド(PCD)や化学蒸着ダイヤモンド(CVD-D)材料などの超硬材料の場合、レーザー技術を用いることで工具設計やプログラミングの柔軟性が得られるほか、設計から製造までのリードタイムが短くなり、それによって工具のラインナップが拡張されます。 また、研削砥石や冷却液などが必要になる研削技術などの他の技術と比較して、レーザー技術では消耗品があまり必要でないため、会社にとっても大きなメリットがあります。

レーザー技術によって製造したMICTUの工具製品のラインナップは、主に直径3〜60 mmの成形工具です。 また、次の画像にあるような、眼鏡産業向けの複雑な形状(凹面など)も得意としています。

レーザー技術の場合、精密に焦点を合わせた光線を送るだけで、ダイヤモンドをカット・成形したり、希望する形状に仕上げることができます。 一方、研削砥石や冷却液の場合、放電ワイヤや誘電性液体を機械に供給する必要があります。 したがって、MICTUでは工具製造が終了した後、ブランクを供給するだけで別の顧客の工具を製造し始めることができ、数週間にわたって機械を運転し続けることができます。 さらに、セットアップ時間も大幅に短縮されます。プログラミングを別のコンピュータで行った後で必要なファイルをすばやく機械に転送すれば、ジョブ間のダウンタイムが最小限に抑えることができます。 このように、レーザー技術を使用すれば、小ロット生産にスムーズに対応することができるのです。

« 生産速度は、一般的なCNCマシンの2倍以上です。 また、速度が大幅にアップしただけでなく、面粗さの品質も向上しました。 »
Andrea Collavo, 製品開発エンジニア

機械加工オペレータは、約10〜20分で工具のプログラミングを行い、それからさらに10〜20分あれば工具の製造も行います。 このような高効率を実現するため、工具の設計はレーザーによる生産を考慮した方法で行われ、不要な加工手順は排除されます。 それによって生産時間が半分に短縮されるとともに、切れ刃の品質が3倍に向上しました。結果としてMICTUはお客様により良い製品を提供できるようになり、市場で大きな競争優位性を得ることにもつながっています。 工具の設計段階では、刃先を理想的な方法で加工するために、工具本体に対してレーザー光線を最適に照射できるように工夫がされています。 MICTUでは現在、PCDグリットサイズの観点から、工具寿命を延ばすためにより大きなダイヤモンド粒を使用して工具を製造する手法を開発しています。 EWAGのLaserSoftソフトウェアは、軸角度や径方向角度によるモデリングをせず、工具のDXF曲線のみに基づいて3Dモデルを自動的に生成できる高性能の統合ツールですが、MICTUのオペレータは直接3Dで工具を目的の形状にするやり方を好むようです。

« さまざまなテストを実施でき、任意の形状や形態に対応したオープンソフトウェアがあることは、大きなメリットです。 »
Andrea Collavo, 製品開発エンジニア

Think LASER!

工具製造にレーザ技術を使用するメリットは、工具設計におけるMICTUの優れた実績と知識、画期的な工具製造プロセスへの迅速な適応によって実証されています。 EWAG製のLASER LINE PRECISIONは、新しい機能、形状、ジオメトリがまだテスト段階であり、顧客からのフィードバックの長期分析も待たれていますが、品質、プログラミングの容易さ、設計から製造までの短いリードタイムという点から、現在の、そして未来の切削工具市場に理想的なマシンであると言えます。

[Translate to Japanese:] EWAG LASER LINE PRECISION
[Translate to Japanese:] EWAG LASER LINE PRECISION

LASER LINE PRECISION
は、PCD、CVD-D、MCDなどの超硬工具材料の加工に最適なマシニングセンターです。

 

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